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マイコプラズマ肺炎



原因

  • 細菌によく似たマイコプラズマという微生物が原因で起こります。
    風邪から二次感染で、肺炎を起こすケースでは、肺炎球菌に次いで頻度が高い病原体です。
    以前は、ほぼ4年周期で流行を繰り返し、とくにオリンピックの開催される年に多いといわれていましたが、近年、流行の周期が崩れ、秋から冬にかけての通年性の流行になっています。

潜伏期

  • 10日〜3週間

症状

  • 初期の症状は一般の風邪とほとんど変わりなく、区別が困難ですが、咳がしつこく続くのが特徴です。

合併症

  • 髄膜炎・脳炎・中耳炎・貧血・発疹・心筋炎
    *乳児や小さい子供では、重症化しやすい傾向があるので、十分に注意しましょう。

治療

  • 抗生物質による薬物療法が中心
    *一般の風邪の時に使われる抗生物質は、効きません!!
    潜伏期間が長いため、感染初期の段階ではマイコプラズマ肺炎かどうか鑑別が困難です。
    したがって、経過を見ながらの治療となるため、風邪症状が改善に向かわない時、特に咳が続く場合は、感染の可能性がありますので、必ずまた受診され、的確な検査を受けてください。

検査

  • 胸部レントゲン検査・血液検査・菌の培養検査など
    感染からの経過日数により、検査方法も異なります。

注意

  • マイコプラズマ肺炎の菌は、しつこく残るため、感染が明らかになった場合は、自己判断で服薬を中止することなく、医師の指示に従い完治するまで、服薬を続けてください。